リセール物件とは
リセール物件について説明します。
タイムシェアのおけるリセール物件とは
一般的な英和辞書によると、「resale(リセール)」とは、「再販売」あるいは「転売」と訳されています。
再販売というと、「売れ残り物件の価格を見直して改めて販売を行うこと。」と思われがちですが、タイムシェアにおけるリセール物件とは、「当初の事業主体である分譲主から購入した会員(オーナー)が諸般の事情で売り出す物件」のことを意味します。そして、このリセール物件を取得した以降、再度、売りに出される物件も当然”リセール物件”と称されます。
身近な例としては、不動産屋さんの「売中古マンション」のチラシなどに掲載されている物件のことを、イメージすると分かりやすいでしょう。
誰かが一度購入しているという点では”中古品”ですが、「中古マンション」や「中古車」のように古さや劣化が目に見えて確認できる”特定のモノ”とは価値判断が少々異なるため、あまり気にする必要はございません。それは、タイムシェアやリゾート会員権は不動産の持分権利の価値より、いろいろな施設を利用する権利(利用権)の価値が重視され、リセール物件を購入しても利用権の内容は、新規募集で事業主から購入するものとほぼ同じ権利内容を承継するためです。
また、実際に利用する部屋は、オペレーションサイドで臨機応変に割り当てるので、どこの部屋になるかは決まっていません(一部、特定の部屋の利用が決まっているタイムシェアを除く)。
さらに、客室の内装や什器・備品についても、タイムシェアの会員(オーナー)が負担する年間管理費の一部を使って定期的に更新されるので、良好な状態が保たれています。
新規募集物件との違い
新規募集物件との違い、つまりリセール物件購入のメリット、デメリットについて説明します。
メリット
新規募集は、分譲主が決めた販売価格に従って購入することになります。
リセールの場合は、売主の売却希望価格を目安にして購入を検討することになりますが、 同条件の物件で比較した場合、新規募集の販売価格より安くなっているケースがほとんどです。それは、新規募集の販売価格は、当然のことながら物件そのものの原価に分譲主の開発利益や販売促進費などを加味して設定されている反面、リセールではこの部分が勘案されず、もっぱら売主の意向で価格が形成されているためと考えられます。
また、売主が売却する理由は千差万別です。「時間がかかっても自分が購入した価格で売却をしたい。」という方もいれば、「現金化を急ぐので安価でも早期に売却をしたい。」という方もいます。同じ権利の物件でも、売主の事情により売買価格も変動しますので、買主は売主との交渉によりおトクに購入できるチャンスがあります。
デメリット
リセールでは、売却物件が売り出し中のものに限られているので、希望にピッタリあう物件がすぐ見つからないということがあります。
また、クラブによっては、新規募集で購入したタイムシェアでは認められていたポイント移行がリセールになると認められなくなる等、利用が制限されてしまうケースがございます。この点については、クラブごとの違いがありますので購入前に確認しておきましょう。
利用開始時期についても、新規募集で購入した場合はクラブへのオーナー登録が完了次第、施設の予約が可能です。
一方、リセールの場合は、売買契約、不動産登記申請等を売主と協力して手続きを進めていくため、手続き完了まで数カ月の時間を要します。最終的に名義変更、代金決済が完了しないと施設への予約ができません。